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子どもを育む、理想の家づくり[青葉台の家]


2019年に竣工した「青葉台の家」は、目の前のが公園という立地を生かした戸建住宅です。

子育て真っ最中のご夫婦が「やりたいこと全て叶いました」とおっしゃってくださった家づくり。
どんな事を要望されたのか?現在の住まい心地は?をインタビューさせて頂きました。

△インタビューに応じてくださった建主夫婦

どんなご要望をされましたか?

まず最初に要望したのは、「快適な温度・湿度」「部屋全体に光が満ちていること」「空間に繋がりがあること」「シンボリックな美しい外観」の4点でした。

快適な温度と湿度

以前は庭付きマンションの1階に住んでいたのですが、湿気が多くカビが発生しやすい面があって、それが本当に嫌だったんです。ここに住んで3年目になりますが、断熱・気密がしっかりしていて、カビとは無縁なので、安心して暮らしています。

あと、この家はエアコンが1階と2階に1台づつしかないんですよ。住む前は「それだけで足りるの?」と半信半疑でしたが、実際、夏は2階のエアコン1台を稼働させるだけで、家全体が快適になる日がほとんどです。

南面に大きな窓がありますが、冬場は部屋の奥まで日差しを取り込んでくれますし、夏場はブラインドをうまく使って快適に過ごせています。

それと、冬に備えて「躯体蓄熱型の床暖房」を導入しています。家全体が均一に暖かく、風もありませんし、乾燥が気になることもないので、とても快適です。だいたい11月初旬からスイッチを入れて、ゆっくり家を温めていますね。

光が満ちる・繋がりのある空間

以前のマンションでは個室がいくつかありましたが、北側の個室は眺望がなく日中でも薄暗くて。おまけに、個室ごとに家族の暮らしが分断されてしまうので、子どもの成長と共に行き詰まりを感じていました。

なので、どの部屋も明るく、空間が繋がり、家族の気配を感じるデザインにして欲しいというのは切実な要望しました。
実際出来上がってみると、窓が大きく明るくて、開放感もあり、緩やかに部屋が繋がっていて!理想の空間になりました。

△リビングとテラスを隔てる半透明感のあるカーテン
△冬の日差しは室内の奥まで広がる

シンボリックな外観

敷地は公園の目の前なので、立地を上手く活かしたいということと、あとは、とにかく愛着の湧くシンボリックな外観にしたいなと思っていました。

△公園から見たシンボリックな外観(ガルバリウム鋼板横葺+唐松縁甲板貼)

敷地の中の高低差が複雑な土地だったのですが、松田さんが基礎の設計の工夫で上手く吸収しながら、公園の眺望と溶け合う魅力的な外観を提案してくれたんです。北欧のセンチュリーモダンのような佇まいが気に入って、これで行きたい!と初案をそのまま受け入れました。

外壁はガンメタル色のガルバリウム鋼板貼を希望していましたが、すごく腕の良い職人さんに施工して頂いて、本当に綺麗な仕上がりになったので満足しています。

△美しく仕上がったガルバリウム鋼板横葺

子どもの居場所はどうつくりましたか?

子ども専用の居場所は、1階のスタディコーナーと、2階の子ども部屋。子ども部屋は吹き抜けで1階リビングと繋がっています。

まだ小学生なので、勉強などは1階のスタディコーナーを利用しています。家族の気配が感じられる場所で宿題をした方が落ち着くみたいです。時おり、自分だけの空間で集中したい時、ゆっくりしたい時は2階へ行く、といった感じですね。

2階の窓からは目の前の公園の様子がわかるので、しょっちゅう覗いては、「あ!友達がいるから行ってくる!」と遊びに出かけて行きますね。

子ども部屋は、今は1つの広い部屋として使っていますが、上の子が中学生になったら間に建具を入れて、それぞれの個室に区切ろうかなと考えています。

△1階のスタディコーナーで読書する娘さん
△リビングや外と繋がる二階の子ども部屋。目の前の公園の様子がよくわかる。

リモートワークはされていますか?

はい。寝室に小さなワークスペースがあるので、そこにテレビ会議ができる環境を整えて、仕事場として使っています。竣工時(2019年)は世の中がリモートワーク中心になると思っていなかったので、クローゼットにする案もあったのですが、松田さんから「光を取り込みながら、ユーティリティスペースとして残しておく案もある。」という提案をもらい、つくりました。先見の明があったといういうか、これは本当に作っておいてよかったなと思っています。

△集中したい作業にちょうど良い、寝室のワークスペース

最後に、なぜ当社にご依頼を?

もともと建築が大好きで「いつか自分たちの家を建てたいな」と漠然と思っていたのですが、時間があるときにインターネットで検索をする程度でなかなかピンとこないまま過ごしていたんです。
ある時、友人が家を建てたことを契機に本腰を入れて探し始め、もし建てて頂くなら、デザイン一辺倒ではなく、住環境の快適さに感する知見もお持ちの方にお願いしたいなと考えていました。
そんな時に「パッシブデザイン」という言葉を知り、偶然HANさんのホームページに行き着いてテイストとコンセプトが私たちに合いそうだなと思い、連絡を取ってみることにしたんです。

そもそも建築家にお願いできるものなのか見当もつきませんでしたが、松田さん(当社代表)から「そちらの沿線でも設計をしていますよ。ちょうど近くにお伺いする用事があるので会いましょう。」と快いお返事を頂いて、早速会うことに。

初対面の松田さんはとても穏やかで、一緒に家を建てることがごく自然なことかのように私たちの話を聞いてくれました。

土地もこれから探すという状況でしたが、土地探しコーディネーターの方にもその場で連絡を取ってくれて、運よくお会いすることができ、家を建てることが急にリアルになってきたんです。その日帰る頃には、設計はぜひ松田さんにお願いしたい!とすっかりその気になっていました。

実際、私たちの細かな注文にも一つ一つ丁寧に応えてくれたにもかかわらず、当初に掲げた4つの要望は全くブレず、全て叶えてくれたので、本当に感謝していますし、とっても快適に過ごしていますよ。

△家族が集まるダイニングとキッチン。

青葉台の家 竣工写真はこちらから。

DATE2021. 10. 17
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WRITERHAN環境・建築設計事務所