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パッシブデザインは地域で異なる

パッシブデザインの考え方を知ってもらうための好事例として紹介したいのが、中東の砂漠地帯の住居です。
赤道直下のこの地域では、地表が砂で覆われているため、昼間はかんかん照りで夜は夏でも肌寒いくらい冷え込む、非常に寒暖の差が大きい気候が特徴です。

そのため、この地域の住居は、日干しレンガを暑さ50~60 センチほどの構造体にして積み上げる構造になっています。
この厚いレンガに、昼は太陽熱・夜は冷熱を蓄えることによって、暑い昼間は夜の冷気で灼熱の日射を和らげ、寒い夜は昼間に蓄えた太陽熱のぬくもりを感じることができるのです。

こういった設備機器のない時代に考えられた、気候風土に根ざした伝統的な手法は、居心地よい住まいのための工夫がとてもうまくできていて、今の時代でも効果的に使う事ができます。

ただし、これは砂漠地帯の気候に最適化されたパッシブデザインの手法です。
日本で同じ仕様の住居をつくっても同じ効果は出ないので、私たちは日本の風土気候にあった手法を使っています。

敷地から考える

本格的にパッシブデザインを取り入れるのであれば、最初に建築する場所の検討が必要です。

まずは、建築する地域において、日の出から日没までの1日、春分・夏至・秋分・冬至までの一年間の中で太陽がとのように動くか、その軌道を把握しておくことが重要です。

また、個々の敷地では、太陽エネルギーを十分に利用する為に南面に日射を遮らないスペースを確保する必要があります。

さらに、建物周囲の環境をどう整備するかも重要です。
たとえば、建物北側の山。冬は冷たい北風を遮って室内を温かく、夏は冷気を溜め、室内に涼しい風を送り込んでくれます。

家の周りの環境をきちんと整えるだけで、パッシブデザインの基本は完了したといえるほどです。

DATE2020. 3. 12
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WRITERHAN環境・建築設計事務所